ゼロから始める 3D CAD ②
前回の記事
3Dプリンターとお近づきになりたいエンジニアが、Fusion 360 マスターズガイド ベーシック編 改訂第2版を読みながら3D CADに入門する過程を残していくコーナーです。
今日は5章、6章を進めました。
5章 チョコレートの型を作ろう
5章ではクマのチョコレート型を作ります。
まずクマの顔(=チョコレートの形)をモデリングして、それを使って直方体をくり抜くという手順です。クマのイラストは書籍のホームページで配布されていて、これを下絵としてなぞって作ることができました。
クマの顔をモデリングする際には、本書初のサーフェスモデリングを使いました。
今まで作ったものはソリッドモデリングといい、主に面を押し出して中身の詰まった立体を作る手法でした。
それに対しサーフェスモデリングとは、辺を押し出して面を作り、空洞の立体を作る手法です。
私はBlenderでの3Dモデリングをかじっているので、むしろサーフェスモデリングのほうが馴染みがありました。3Dモデリングといえばこちらが一般的な気がしますね。
6章 ロボットの組立と図面を作ろう
6章ではなんとロボットを組み立てました。
といっても一から作るわけではなく、書籍のホームページから部品をダウンロードしてきて、それを組み立てていくという章です。
主に複数の部品同士のジョイントやその可動域の設定について学びます。
可動の部品が作れるようになると一気に夢が広がりますね。
組み立てが終わったら、図面の作成方法を学びます。pdfへの出力方法も本では紹介されていましたが、実際にはFusionの有料版でしかできないようでした。
個人で3Dプリントを楽しむ分にはあまり使わなそうな機能ですが、プロっぽい図面にテンション上がります。
3Dプリンターを使いたい!
そろそろ実際に3Dプリントをしてみたくなってきたので、方法を調べました。
個人が趣味で3Dプリンターを使うためには、大きく分けて以下の3通りあります。
1.オンラインの3Dプリントサービスを利用する
データを送信すると後日自宅に完成品が送られてくるというサービスが複数あるようです。
メリットとしては、手軽なことと、家庭用に比べ精度の高い3Dプリントができることが挙げられます。例えば5章で作ったチョコレート型は一口サイズなのですが、そのくらいの大きさの物だと家庭用の3Dプリンターの精度でしっかり出力するのは難しいそうです。
しかし、(すごく時間がかかるのは知っていますが)初めて自分で作った物がプリントされているところを、できれば目の前で眺めたいなあ…と思うので、他の方法も調べてみました。
2.3Dプリンターを貸し出してくれる店舗を利用する
モノづくり好き向けの作業スペースを提供しているお店の中には、3Dプリンターを借りられるところがいくつか存在します。これなら3Dプリンターを持っていなくても、自分の手でプリントして、眺めることができます。
しかし、コロナ禍で人数を制限していることもあってか、土日は前日になると予約で埋まっていることが多いです。
また、置いてある機種については店舗によるのかとは思いますが、家庭用の機種が多いようです。業務用の高精度な3Dプリンターは数百万するので、不特定多数の素人が触れないというのは当たり前な気がしますね。
3.3Dプリンターを購入する
最終手段はもちろん購入です。
私の場合いつか購入しようとは思っているのですが、長く使うものは特に実物を見て買いたい派で、家電量販店で見たものをネットで買うタイプの人間です。
今回もいくつか家電量販店を見て回ったのですが、3Dプリンターを置いている店舗は1件もありませんでした。昔はたまに見た気がするのですが、一般家庭に普及しなかったので置かなくなってしまったのかもしれません。
なので、買うなら専門店を探すか、ネットで買うことになりそうです。
書籍の11章に、3Dプリンターの選び方や、おすすめの3Dプリンターがいくつか書いてあるので、それも参考にしようと思います。
今回はここまでです。
7章からはフォームモデリングという新しい技法を学べるようで、楽しみです。
追記:
このあと3Dプリンターを購入したので、番外編として初めてのプリント作業のレポート記事を書きました。